HOUSE NATION

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INTERVIEW

Junior Sanchez Interview 2007.5.27
15歳でClub USAのレジデントにつき、17歳のときには曲を制作し始めていた。
最初の曲がアルマンド(ヴァン・ヘルデン)にサンプルされたのというのは、彼の才能をを語る逸話である。
19歳でストリクトリー・リズムからソロデビュー 、20歳でスニークとロジャー・サンチェスとS-MENを結成した。
現在では自身のCube Recordingsを運営する傍ら、フェリックス・ダ・ハウスキャットとのプロジェクトを共にする。

─今回で何度目の来日ですか

2か3…、確か3回目だよ。

─日本の印象は?

日本のオーディエンスはすごくクールだよ。新しい音楽に対してすごく反応がいい。ヒップホップ、ハウス、エレクトロニック…、異なるサウンドをよく理解していると思うよ。その時のものにチャレンジするんだよね。恐れずに、いい!と感じたものに挑戦していると思う。

─あなたのプレイスタイルはあらゆる音楽を行き来するというスタイルという印象をうけるのですが、ハウスミュージックに対して何か特別な思い入れはありますか?

もちろん!僕にとっては、ハウスミュージックはエッセンスさ。ただ今日において、ハウスミュージックの定義はすごく広い。みんなそれぞれの定義を持っている。ある人にはルイ、ある人にはジョーイ・ネグロ、またある人にはカール・クレイグ…。
僕にとっては、単なるダンスミュージック。身体が動いて、ダンスフロアにいて、気持ちが良い…。僕にとっては、ひとつの要素。ひとつの大きな要素。

─日本とニューヨークの音楽シーン(特にクラブシーン)の一番の違いは何だと感じますか?

まず午後5時にパーティはないね(笑)でも、午後7時にクラブでDJするのはクールだよ。いつもそう出来たらと思うよ。
大きな違いは…、NYでは色んな文化の人たちがいる。日本人から、アジア人、ブラジル人、タイ人…とにかくクレイジーなくらい。でもここでは、旅行者とか日本に住んでいる外国人もいるけど、大半は日本人。NYはスーパーミックスだからね。一人ひとりの為に何かがある。ここでもそういう面はあるけど、NYCではもっと多様性がある。日本ではシーンがあるでしょ。テクノシーンとか、なんとかシーンとか。でもNYでは色んな人がひとつのクラブに入って、ある瞬間はバイレ・ファンキが聴こえたかと思えば、次の瞬間はテクノが聴こえたりするんだ。

─サンデーアフタヌーンという日本ではとても新しいパーティーですが、企画やパーティーの印象を聞かせてください。

度肝を抜かれたよ。とにかくすごかった。やる前はどんな雰囲気なのか想像が付かなかったけど…、とにかく楽しんだ。少しクレイジーなくらいにね(笑)
パーティーは大成功だったと思うよ。コウジたちはカッコいいことをやっているな、と思った。夜の9時で会場は熱気ムンムンな訳だからね。あのバイブスがすごく気に入ったよ。WOMBでプレイするのは初めてだから、どんな感じかと思ったけど、すごくクールだった。

─ニューヨークでは日曜日も盛り上がっているのでしょうか?

日曜?うーん、他の日と大体同じじゃないかな。ライブミュージック、ライブダンス、エレクトロニックミュージック、超大型クラブ、小さいこじんまりしたクラブ…。求めるものは大体あるよ。NYは、月曜から日曜までずっと眠らない。毎日が日曜日(笑)それがNYC。だから休みの日なんてないの。

─日曜に特にムーブメントはない?

だから、特別なイベントはない。例えばバーに出掛けて、タコスを食べて…。タコスと言えば、アニックスっていう所では毎週火曜日がタコスデーでタコスを食べながら音楽を聴けるんだ。まぁ、火曜の話だけどね。

─アフタヌーンパーティーみたいな時間帯にやっているダンスミュージックのイベントってある?

知っている限りでは、ないなぁ。PS1っていうイベントがあるけど。一日中パーティーしているけど、でもそれはすごく特別なイベント。毎週とか、定期的に開催されているものはないと思うよ。

─“日本のシーンはこうすればもっとよくなるよ!”というアドバイスみたいなものがあれば教えてください。

僕からのアドバイスはいらないよ。今のままで、すごく良くやっている。ここ、WOMBでやっていることもうまく行っているし。
みんなターゲット層があって、自分が何を出来るかも分かっていて、限界も分かっている。でも僕に言わせると、最高のプロモーター、最高のパーティーピープルっていうのは、どの国、どのシーンであろうと、怖れを手放している人たちなんだ。ただ ”fuck”って言っちゃう人。ジョーイ・ネグロもいいし、ディプロもいい。ティーフシュワルツでも、好きなら誰でもいいじゃない。怖れてないって事は、寿命が長いって事でもある。安全にやろうとすれば、いつか誰かに持っていかれてしまう。だってその人達は怖れてないから。身ぐるみ剥がされちゃう。だから、怖れたら負ける。でしょ?だから怖れちゃだめなんだ。ガッツを持って、直感を信じて、インスパイアされてリフレッシュ出来るものを、ただやる。そして、大人に向けてだけじゃなく、若い子供たちも視野に入れるんだ。

─今後のリリースなどのニュースがあれば聞かせてください。

沢山のプロジェクトを進行しているよ。最近よくバンドのプロデュースをしているね。ブラザーの一人、サイヤのためにDie Mannequinっていうバンドをプロデュースしたし、もうひとつ、サイヤのためにDangerous Museっていうバンドをプロデュースする。Virgin Capital Records から出る自分のアルバムは制作中だし…。
あとは、最近Hot Hot Heatのためにリミックスをやったね。他にも曲を作ったり、沢山の事を色々な人とやっているよ。

─日本のファンに一言

え、僕に日本のファンがいるの?いるって知らなかった、本当に(笑)
来日が決まったときは、素直に嬉しかった。本当に、僕にとってすごく意味のある出来事。東京は大好き。オカシイくらい凄い街だと思う。もっとここにいて、色々見たいよ。だから、次来るときはコウジ達とゆっくり過ごしたいね。
僕は、世界に4つ好きな街があるんだ。…東京、メルボルン、バルセロナ、そしてNYC。東京も入っているでしょ?ドープだからね。音楽、文化、ファッション、人、女性(笑)すべて、すべてが凄い。東京は楽しいよ。