HOUSE NATION

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INTERVIEW

STEVE MAC interview 2007.9.30
Rhythm Mastersとしても有名な彼はまさにリミックスの職人である。
彼がブレイクをしたきっかけは1996年に自身のレーベル、DisfunktionalからリリースされたTodd Terryの"Jumping' and Plastic Dreams Remix"の大ヒット。
DJとしても90年代半ばにはMinistryやCreamなどのメインクラブでプレイを重ね、近年では世界中を旅する毎日。
Pete Tong、Danny Tenagliaなどが口を揃えて認めるそのスキルとツイストファンキーサウンドがフロアーを熱くすること間違いないであろう。

─何回目の来日ですか?日本の印象は?

21年目です。

─かなり長いキャリアになりますが、始めるきっかけは何だったのでしょうか?

1回目だよ。
印象は、スゴく良いよ!大好き!素晴らしい!
人が好きだな。すごくウェルカムしてくれる。
っていうのも、さっきプレイしたじゃない。その時もクラウドはクレイジーにのってくれたけど、プレイが終わったあとフロアに行ったんだ。そうしたら「さっきプレイしてたでしょ?」「そうだよ」なんて言って、1時間くらい一緒に騒ぎまくったんだ。
すごくウェルカムされてる気分になったし、楽しかった。
日本、大好き!

─サンデーアフターヌーンは新しいパーティですが、どう思いますか?
早い時間からプレイするのはヘンな感じがしますか?

んー…。少しヘンな感じがするかな。UKでもあまりないからね。
僕はブライトンという所に住んでるけど、日曜の19時にパーティしてるのはゲイバー位しかないな。

─いつもどこでプレイしてるんですか?

UKではそんなにしてない。ヨーロッパや、世界中でやってるよ。
UKではブライトンのデジタルというクラブで新しく始めたんだ。同じ経営でニューキャッスルにシンディッグというクラブがあって、UK最大のナイトシーンの一つでもある。彼らは僕に家を提供してくれている。先週土曜日にプレイしたよ。月に1回出てるんだけど、家に近くていい。飛行機に乗らなくていいからね。日本に来る時間を使えば、2時間セットをこなせるからね。デジタルは、車で5分さ。

─アジアではプレイしますか?

中国、上海、ミニストリー・オブ・サウンドで台湾とシンガポールに行くね。

─日本と他の国の違いはありますか?

日本は素晴らしいよ!今回日本は初めてだけど、アジアではベストだね。ロラン・ガルニエに「日本みたいなクラウドは他にない」って聞いてたけど、それは正しかった。音に対するノリ方が、とにかくすごい。昨夜は早く帰る予定だったけど、盛り上がって夜の9時までロランといたね。
今夜はどんな感じになるのか全く予想がつかなかった。最初来たときフロアは空だったけど、プレイし出したら人がドンドン入ってきて良いギグだったよ。
履いている靴を自慢するようなリミックスバカじゃなく、ありのままの自分でいれば盛り上がってくれるんだ。プレイの最中に手を上げれば、みんなそれに付いてきてくれる。場所によっては、そんなことしたら「アホじゃないか」って目で見られるところもあるからね。分かるでしょ?
日本はベストだよ。間違いない。次の来日が待ち遠しい。I love Japan!
それに日本の女性!冷凍して持ち帰りたい!

─どんな音楽に影響を受けて来ましたか?

テクノ。1年くらい前から。
ずっとハウスを聞いていたんだ。今35才だけど、20才ころはトッド・テリー、ルイ・ベガ、ケニー・ドープとかね。彼らはリアルなハウスボーイズだった。史上最高のレコードを作っている。
それから時が経ち、今のハウスシーンは好きじゃない。ゲイボーカルが歌を歌って、ベース音が入って、訳の分からないノイズが入って…。
今はその穴をテクノが満たしてくれる。だから今は新しいスタートなんだ。140bpmである必要はない。ハウスと同じテンポで、もっとバラエティがあったりヒネリがあったりする。
テクノがクールで大好きだよ。

─日本のファンへのメッセージをお願いします。

女の子たちよ、僕から逃げないで。怖がらないでくれー!

─あなたにとってリミックスは何ですか?

今年初めは、とにかく沢山リミックスしてたんだ。エイミー・ワインハウスのとかね。
リミックスの仕事は、すごい金額がオファーされる。僕は自分のスタジオを経営しているけど、その運営資金が作れる。
でもこの数ヶ月間リミックスはやっていない。自分のテクノアルバムを作っているんだ。そんなに早くないリズムの、ミュージカルなやつをね。
リミックスをしてる時は、週末ギグをやって、月曜から金曜はずっとリミックスをする。そして沢山お金をもらう。
リミックスをしていない時は、そのお金と時間を自分の作品に注ぎ込む。ここ数ヶ月はそんな風にして過ごしているけど、良い時間を過ごしている。

─リリースなどのニュースはありますか?

来年アルバムを出すよ。
シングルをちょこちょこ、あのレーベルからこのレーベルからって出すよりは、どんとまとめて1つのアルバムを出した方がいい。

─じゃあ、来年アルバムを出すんですね?

間違いない! 昨夜ローレンのステージを見たけど、すごかったね!目が覚めたよ。 あんな音楽UKの限られた場所でしか受け入れられないんじゃないかって話してたんだけど、日本の人は受け入れた。率直でインテリジェントな音楽だよ。 目が開かれたね。そのおかげで自分の来年の方向性が見えてきたよ。