HOUSE NATION

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INTERVIEW

Mark Doyle interview 2007.8.26
現在世界NO.1ハウスブランドといって間違いないHed Kandi。
1999年に産声を上げ、全世界で5百万枚以上の脅威的なセールスを上げたこのブランドの産みの親がMark Doyleその人である。
自らがA&Rを勤めたこのコンピレーションシリーズはJason Brooksのアートワーク見事に調和し、トップ40チャートの常連となる曲を次々と産み出しファンの心を釘付けにした。

─何度目の来日ですか?

2回目だよ。1回目は旅行で来たんだ。僕は長い間東京にくることを夢見ててさ。3〜4日の旅だったんだけど、新宿のパークハイアットホテルに泊まったんだ。ロスト・イン・トランスレーションを見て憧れたんだよね。楽しかったな〜。

─日本の印象は?

僕はずーっと日本に興味があったんだ。長い歴史があるし、テクノロジーも優れている。街自体もとても近代的だし、クールだ。それに日本人はとてもナイスだし、いいクラブも多いし、ショッピングするところも沢山ある。だから全てがあるって感じだね。クラシックなものから、モダンなものまで。

─DJを初めてどのくらいでしょうか?

来年で20年になる。19歳の時に木曜日のクラブナイトでプレイしたのが最初だった。

─DJを始めたきっかけとは?

う〜ん。僕はロックスターになれなかったからと言えばいいかな?歌は上手くないし、楽器は弾けないし。そんな僕にとってDJは最高の選択だった。レコードをプレイすることによって人のリアクションを感じることそれが好きだ。友達を家に呼んでプレイするのの大きなバージョンがクラブナイト。音楽が大好きだし、誰かのだめに音楽をかけて人が楽しんでいるのを見るのが好きなんだ。

─今DJを始めたばかりの若いDJやこれから始めようとしている人に何かアドバイスはありますか?

DJというのは音楽をプレイすること。有名になるためにやることではないんだよ。僕がアドバイスとして言えるならまず自分自身に問いかけること。“本当にDJになりたいのか?”“誰かのために音楽をかけるのが好きなのか?”って。それを自分自身で確信できたら、やってみてほしい。

─あなたは500万枚という脅威的なセールスをHED KANDIというブランドの元で作りあげましたが、今自分自身で何が成功の要因だったと思いますか?

レーベルを始めたときはもちろん500万枚売ろうとは思っていなかった。ただクールな音楽のブランドがほしいと頼まれたんだ。始めは1万〜1万5千枚くらいを目標にしてたから、プレッシャーもなかったし、僕が好きな音楽を単純にコンピレーションにしていた感じだった。それにジェイソンの絵がジャケットに加わって、フレーズを入れて・・・。僕が思うにいい音楽といいアートワーク、いい調和しただから自然に多くの人に受け入れられたのだと思う。そこにマジックはないよ(笑)

─もし500万枚売りたいという大きな力が加わると音楽は変わらなければいけないとおもいますか?

うん。クオリティーのあるHOUSEを売りたいならイギリスのマーケットで最大2万枚くらい。トランスで10万枚くらいだと思う。だからそれ以上に売りたいと思うならどうしてもコマーシャルになってしまうよ。HED KANDIは50枚くらいのコンピレーションで500万枚売ったんだ。だけどそれを1枚でやろうとしたらどうしても無理が出てしまう。

─あなたは今新しいレーベルFIRECE ANGELを立ち上げましたが、何か新しいコンセプトがあったのですか?

基本的なコンセプトはHED KANDIをスタートしたときと同じだよ。でも大きなブランドか離れる頃、僕はもう少し小さくてもいいからいいものがやりたかった。FIRECE ANGELは少しファッショナブルなイメージなんだけど、決していい名前ではないよね。(笑)だから、まあ、コンセプトはいい音楽を売るっていうことさ。

─今何人くらいのアーティストを抱えているのですか?

DJは10人くらい。彼らはロンドン、アムステルダム、ラスベガス、ドミニカ共和国とか本当に世界中でのプレイしている。Eric Kupper、Mike Van Loonとかね。でも一番初めにアルバムのリリースの契約をしたのはBonnie Bailey。彼女は本当にファンタスティックとしかいいようがない。僕がHed Kandiを離れた理由の一つが、僕の上司が彼女のアルバムをリリースすることを許可してくれなかったから。そのくらい彼女は僕にとって重要なアーティストなんだ。

─ハウスはあなたにとって何ですか?

フィーリングだよ。(笑)ソウル、ファンク、ディスコ、そして時にエレクトロニック。でもその全てに魂が入っていて、尚且つとてもポジティブなメッセージがある。だからみんなをどこかとてもハッピーなところに連れて行ってくれる。それがハウスミュージックだよ。

─WOMBでのHOUSE NATIONはどうでしたか?

お〜。(感動を表して・・・)WOMBは僕のプレイしたいクラブトップ5だったからプレイできたのは本当に光栄だった。クラウドのリアクションはただ素晴らしいというしかなかったよ。僕が20年のキャリアのなかでトップ5に入る夜だった。ダンサーやアクロバットのパフォーマーのサポートも大きかったと思う。本当に本当に素晴らしいパーティーだった。

─東京とロンドンのシーンの違いは感じましたか?

東京の方が遥かにパワーがあるよ。クラウドはジャンプしたり、叫んだりして。ロンドンのクラウドはいつも沢山の音楽が聞けるからエキサイトすることを少し忘れていると思う。

─新しいニュースはありますか。

まずこの夏に2枚の“Beach Angel”というアルバムをリリースする。クリスマスの前にももう一枚“Degital Angel”というアルバムのリリースを予定しているよ。このアルバムは少しディープ。それとBonnie Baileyのアルバム。もちろん世界中でDJをする予定だよ。大きなオーストラリアのツアーが次に控えている。ぜひ日本にも戻ってきたいね。

─日本のファンに一言。

HOUSE NATION、WOMBのパーティーは素晴らしかった。本当にありがとう。この一週間は僕の人生の中でも最高の時間を過ごせたよ。それから沢山のハードワークをしてくれた全ての人にもありがとうと言いたい。プロモーターやAVEX、ダンサーやパフォーマーにも、ツアーで言った韓国のプロモーターにもね。So Just thank you , thank you , thank you , thank you, arigato, arigato, arigato, arigato……….