Ian Pooley

Ian Pooley

テクノ、トランスサウンドの宝庫。エレクトロミュージック最先端の地。そんな言葉が似合う地ドイツにおいて、ハウスミュージックの魅力を伝えることで世界最高峰の評価を得ることに成功した唯一無二の存在。それがこのIan Pooleyである。

Ianはまさにミニマル帝国であるドイツにおいて、テクノとハウスをつなぐ重要なポジションを長年キープし続けてきたトップアーティストである。かつて90年代初期にはDJ Tonkaと共にT’N’I名義で一世を風靡し、90年代半ばからもソロとしてEP『Twin Gods』『The Celtic Cross』、シングル『Rollerskate Disco』『Chord Memory』などのクラシックヒットを連発。リミックスを依頼したアーティストの名前を挙げればDaft Punk、Basement Jaxx, Carl Cox, Sven Vath, The Cardigans, The Beloved, Green Velvet, Ken Ishiiなど数えだしたらきりがない。キャリアの中で出したコンピレーションは15枚を超え、イギリス国営放送のBBC1でのミックスショー、大手レコード会社Sony/V2などとの契約など輝かしいキャリアと実績を見れば彼がなぜハウスの第一人者と呼ばれ、今まで勝ち得てきた信頼がいかに大きなものかわかって頂けるだろう。

12歳でDerrick May、Juan Atkinsなどのデトロイトサウンドに魅了されて始めたとされるそのDJスキルは、幅広いBPMで常にカッティングエッジなシカゴ、ニューヨーク、ヨーロッパハウスをひとつのセットの中に網羅し一際目立ったプレイでハウスミュージックの魅力を伝え続けている。

ハードなダンスミュージックが主流のドイツにおいてそれに逆らうかのように、ゆったりと浸れるようなダンスミュージックを提供することを長年トップでしていくことは簡単な事ではない。それを唯一やり遂げたアーティストのハウスミュージックを日曜の午後に、シャンパンと共に聴ける贅沢を堪能してみてもらいたい。

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